さあ!夏本番!・・・なんてワクワクしていた心がポッキリと折れそうなお天気続き・・・。完全に出番を失った素麺よりも温かいお蕎麦が美味しく感じる今日この頃です。
先日、阿寒湖のマリモを見学できるチュウルイ島で、こんな奇妙な植物を見かけました。キノコ・・?花・・・?真っ白でタツノオトシゴのような形。家に帰ってから調べてみました。
「ギンリョウソウ」銀竜草と書くそうです。別名ユウレイソウ。その形や、茎に鱗状の葉をつけることからその名がついたようです。このギンリョウソウ、植物なのですが光合成はせず根っこについた菌類から栄養をもらっているそうです。
「へー、初めて聞く植物!」そう思ったのですが、ギンリョウソウ・・・ギンリョウソウ・・あれ?どこかで見覚えが・・・
あ!!思い出した!昔読んだ本の中に出てきた!梨木香歩さんの著書「西の魔女が死んだ」のなかで「銀細工のような小さな蘭に似た花」と描写されていて、当時の私はあまりピンとこないまま読み進んでいたのです。
自分で栄養分を作り出すことが出来ず、他からその恩恵を受けて生きているなんてまるで私たち人間のようですね。
こんなちょっと肌寒い夜は、いつものガーゼケットに羽毛の肌掛けをプラスしてもう一度「西の魔女が死んだ」を読んでみようと思います。読み流していたギンリョウソウの描写も、きっとその光景が浮かんでくるでしょうね。